日本 vs マレーシア vs ドイツ:バングラデシュ人学生の5年間の実費(2025年)

先月、バリサールから来た一人のお父さんが私にこう尋ねました。「先生、マレーシアのほうが安いと聞きました。なぜ娘を日本へ行かせる必要があるのですか?」私は答えました。「お父さん、1年目だけ見ればマレーシアは安く見えます。でも5年で見ると景色が変わりますよ。」今日はそれを数字でお見せします。
留学のコストは授業料だけではありません。航空券、ビザ費用、家賃、食費、保険——そして最も大きな要素、在学中にどれだけ稼げるか。これらを全部足したとき、本当の金額が見えてきます。
まず授業料:ドイツは無料、ただし……
ドイツの公立大学は授業料がほぼ無料で、年間300〜700ユーロの学期納付金だけです。素晴らしく聞こえますよね。落とし穴は別のところにあります。ビザ取得前に、ブロック口座に約11,904ユーロ(2025年時点)を預けなければなりません。これは自分のお金で毎月引き出せますが、最初にまとめて用意するのは簡単ではありません。
日本の国立大学の授業料は年約535,800円、私立は80万〜150万円です。バングラデシュ人学生にとっての大きな利点は、多くの学生が30%、50%、時には100%の授業料減免を受けられることです。保証ではありませんが、申請すれば道は開けています。詳しくは奨学金ガイドをご覧ください。
マレーシアの私立大学は年間およそ15,000〜30,000リンギット。数字は小さく見えますが、奨学金の枠は日本より狭いです。
生活費:国よりも「どの区に住むか」で決まる
ここで本当の差が出ます。東京・新宿区で一人暮らしをすれば月7万〜9万円。埼玉や千葉に移ればシェアハウスは3万〜4万円まで下がります。ドイツではミュンヘンで部屋探しは戦い、ベルリンは少し楽です。クアラルンプールなら月800〜1,200リンギットで部屋が借りられます。
私はいつも学生に言います——東京圏に住むかどうかは、出発前に決めなさい。この一つの選択で、5年間に200万円の差が出ます。
アルバイト収入:日本の静かな武器
日本の学生ビザでは週28時間まで働けます。東京のアルバイト時給は平均1,100〜1,300円。月8万〜12万円を稼ぐのは夢ではありません。多くの学生が生活費の大半をこれでまかなっています。
ドイツでは年140日(半日なら280日)働け、時給は12〜14ユーロ。悪くない金額ですが、ドイツ語ができなければ仕事を見つけるのは困難です。マレーシアにもアルバイトはありますが、時給10〜15リンギットでは足りません。
私の教え子の一人、ランプール出身のサキブは、最初の6か月を日本語学校で過ごしました。2年目からコンビニで働き、月約9万円を稼いでいました。彼の父親はもう送金する必要がなくなりました。
5年間の計算を並べてみる
以下の数字は概算です。費用も為替も動くので、必ず自分で確認してください。
- 日本(5年、日本語学校+大学):授業料250万〜350万円、生活費300万〜400万円。アルバイト収入を引いた実質負担は約30〜40万タカ。
- ドイツ(5年):授業料はほぼゼロだが、ブロック口座と生活費で合計40〜50万タカ。
- マレーシア(5年):授業料40〜60万タカ、生活費15〜20万タカ。合計55〜80万タカ。
注目してください。1年目だけならマレーシアが最安に見えますが、5年で見ると日本より高くなることもあります。日本では在学中に稼げて、卒業後の就職市場も大きいからです。
キャリア:学位の後はどうなる?
これが最も重要な問いです。日本で学業を終えれば就労ビザに移行でき、永住への道も開けています。日本の人口は減り続けており、技能を持つ外国人卒業生の需要は高まる一方です。ドイツも機会は豊富ですが、ドイツ語B1〜B2がないと就職は厳しい。マレーシアで長期的に滞在する道はかなり狭いです。
ビザの種類で迷ったら、学生ビザ vs SSW vs 就労ビザのガイドをお読みください。
正直な注意点
日本は誰でも平等に歓迎するわけではありません。言語を学ばず、JLPT N5〜N4で止まってしまえば、良いアルバイトも良い仕事も手が届きません。1年目で心が折れる学生も少なくありません。だから私は言います——渡航前に最低N5を終え、N2を目指して計画を立てなさい。日本語学校と大学の違いはこちらのガイドをどうぞ。
HSC直後に日本へ行くルートについてはこちらに書きました。
では結論は? 留学先で奨学金をもらえれば費用は劇的に下がります。ただ、それを待つのではなく、予算・語学力・キャリア目標を照らし合わせて国を選んでください。5年間の数字を紙に書き出してから決めましょう。
私はイノチ・グローバル・エデュケーション・インスティテュートのバリサール支店で学生の相談に乗っています。ノボグラム・ロード、ムスリム・パラにあるバリサールオフィスで、予算と目標に合わせた現実的なプランを作れます。ビザとCOEの書類はビザ・COEサポートサービスでお手伝いします。お茶でも飲みながら話しましょう。
コメント
…