日本留学ビザのCOE申請書、記入方法を一行ずつ解説

去年の8月、ダッカの事務所に一人の学生が来ました。手には赤ペンと、手書きの申請書が2枚。「先生、もう書きました。サインだけお願いします」と言うので見てみると、名前のつづりがパスポートと違う、住所に郵便番号がない、生年月日は日本の形式ではなく母国の書き方。その一枚のせいで、入学は6週間遅れました。
そこで今回は、COE申請書を一行ずつ一緒に見ていきましょう。まずCOEとは何か。Certificate of Eligibility、つまり「在留資格認定証明書」です。これはビザではありません。日本の入国管理局が学校に出す許可証のようなもので、これを受け取ってから、ダッカの日本大使館でビザのスタンプをもらう流れになります。
書き始める前に:どの書類を、誰が書くのか
バングラデシュから申請する場合、たいてい2つの書類がセットで来ます。Application for Certificate of Eligibility と、学校独自の入学願書です。聞かれる内容はほぼ同じなので、先に全部の情報を一枚の下書き用紙に書き出しておきましょう。
記入は英語でも日本語でも構いませんが、日本語のほうが入管の担当者が読みやすいのは確かです。日本語がまだ読めなくても慌てないでください。高校卒業後に海外で学ぶことを考えているなら、日本はIELTSなしで留学を目指せる数少ない国のひとつです。必要なのはJLPT N5程度の準備だけです。
- 書いた内容はすべて、提示できる書類で裏付けられること。パスポート、NID、成績証明書など。
- 記入はブロック体の大文字、青か黒のペンで。
- 間違えたら新しい用紙に書き直すこと。修正液や二重線は受理されないことがあります。
一行ずつ:1ページ目
1. Nationality / 国籍
Bangladesh または バングラデシュ と書きます。「Bangladeshi」ではありません。これは私が最もよく見る間違いです。
2. Date of birth / 生年月日
日本の順番で、年・月・日の順に。2004年8月8日生まれなら 2004 / 08 / 08。パスポートと完全に一致させてください。
3. Sex / 性別
MかF、一文字だけです。
4. Name / 氏名
パスポートの表記どおりに。姓を先、名を後に。例:RAHMAN, MD SAKIB。あだ名や余分なスペースは入れません。
5. Address in your country / 本国の住所
ここはバングラデシュの住所です。番地、地区、タナ、県、郵便番号まで全部書きます。私のアドバイスは、NIDの住所と一致させること。入管が確認することがあります。
6. Occupation / 職業
学生なら Student または 学生。それ以外は書きません。
一行ずつ:学校とコースの欄
ここからは学校についての質問です。学校を選ぶ前にこの欄に目を通しておくと、どの学校が何を求めるかが見えてきます。
- Name of school:正式名称を。日本語名があればそれも。例:Tokyo Central Japanese Language School。
- Course nameと期間:「College Preparatory Course, 2 years」のように。
- Proposed date of entry:通常は4月か10月の入学。
- JLPT level:最後に合格した級。N5に合格していなくても空欄にせず、「Studying, N5 expected July」と書きます。
7. Guarantor / 身元保証人
通常は学校長が署名する欄で、あなたではありません。ただしその下の経費支弁者の欄はあなたの担当です。
8. 経費支弁者の情報
父か母、つまり銀行残高証明を出す人。氏名、生年月日、住所、電話番号を記入し、続柄は Father または Mother。
9. 経費支弁者の収入と貯蓄
ここに書く数字は銀行残高証明と一致させます。2025年時点で、日本語学校ならおおむね18〜20万イエンの貯蓄が求められます。日本円にして約180〜200万円、為替で動くので最新レートはご自身で確認を。
ひとつ注意。収入と貯蓄は別の欄です。貯蓄額を収入欄に書いてしまう学生が多く、入管が銀行書類と照合して質問を始めることになります。
返戻されやすいミス
私は毎期40〜50枚の申請書を見ます。ほぼ毎月出てくるのがこちらです。
- パスポートと名前のつづりが違う — Hussain と Hossain のように。
- 生年月日を日・月・年の順で書いてしまう。
- 住所の郵便番号が抜けている。
- 署名と日付なしで送ってしまう。日本では日付のない書類は不完全な書類です。
- 古い銀行取引明細を出す。通常は直近3〜6か月分が必要です。
もう一点。費用を抑えた留学先を探すあまり最も安い学校を選び、その後の預金の出どころをうまく説明できないケースがあります。土地の売却、事業収入、親の貯蓄 — 一行でもいいので、出どころを書きましょう。
今週できること
記入の前に、三つ済ませておきましょう。まずパスポートとNIDのコピーを手元に置く。次に学校から最新版の用紙をダウンロードする(用紙は年ごとに変わります)。最後に銀行で残高証明と取引明細を受け取る。この三つが揃えば、記入は一時間もかかりません。
学校やコース選びの全体像はCOEガイドとビザ書類チェックリストで確認できます。日本語を早めに始めたい方はJLPTガイドもどうぞ。
私はInochi Global Education Instituteのダッカ・ノースバッダ事務所(プラガティ・サラニ通り、日本大使館から約13分)で学生の相談にのっています。COE申請書が書き終わったら、署名の前に一度持ってきてください。一行ずつ一緒に確認します。ダッカ事務所の詳細はこちら、日本留学の全体プランについては日本留学サービスをご覧ください。
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